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噛み合わせや歯並びまで考慮し、長く健康なお口を維持するお手伝いをいたします
目の前の症状を改善したからといって、お口の中すべてが健康になるわけではありません。例えば、歯を失ってしまう原因として挙げられる「歯周病」は、お口の中に溜まっている汚れが原因で進行します。しかしそれ以外にも、噛み合わせや歯並びが悪いことが症状悪化の要因になることもあるのです。
そのため当院は、お口の中全体をトータルで診査・診断し、その方に適した治療計画で歯を残すためのサポートを大切にしています。基本的な治療やクリーニングはもちろん、状態に応じて矯正治療まで対応していますので、お口の問題でお悩みの際はお気軽にご相談ください。
歯並びが悪い方の場合、どのようにケアすることが大切ですか?
歯と歯の間まできちんと清掃することが健康なお口の環境を維持するために欠かせません。特に、歯並びが悪い方の場合、歯と歯が重なっていることがあるので、お口の形に合わせたデンタルグッズを使用することが大切です。
歯と歯の間を掃除するためには、歯ブラシだけでは届かない場所があります。そのため、普段のケアに歯間ブラシを取り入れるよう勧めています。誤った使い方をしてしまうとそれほど成果が得られないこともあるので、当院の歯科衛生士がお口に合ったサイズの紹介から使い方までアドバイスしています。
噛み合わせが悪いと、歯周病にどのような影響を与えてしまいますか?
歯並びや噛み合わせが悪いと、歯全体でバランス良く噛むことができず、特定の箇所に負担がかかったり、顎関節に問題を起こすことになります。本来なら均等に分散される力が特定の箇所に集中してしまうと、歯が多く削れてしまったり、ひびが入ってしまったりする原因になりかねません。
歯を支える骨にも影響を与えてしまいますので、歯を失うことにつながってしまう恐れもあります。10年20年先もご自身の健康な歯を残していくために、矯正治療などでより良い歯並び・噛み合わせに整えることが大切です。
矯正治療を行うことのメリットは何だとお考えですか?
見た目をきれいに整えることもありますが、お口の機能と清掃性を改善することが矯正治療の目的です。より良い位置に歯が並ぶことで、それぞれの歯にかかる負担を軽減することができ、バランス良く上下の歯で噛める状態を目指せます。
治療を希望される方の多くが、「見た目をきれいにしたい」という想いを持って来院されます。しかし、見た目以外にもどのようなメリットがあるのかを知っていただければ、それがさらなるモチベーションにつながるのではないかと考えています。
先生が考える、より良い噛み合わせについて教えてください。
すべての歯で噛んだ時に、歯が当たっている面積が大きい状態になっていることです。当たっている面積が大きければ、それだけしっかり歯が噛み合っているということになります。ぴったりとすべての歯が噛み合うことが、より良い噛み合わせだと考えています。
また、顎の大きさと歯の大きさも深く関係しています。歯を長く持たせるには、顎の骨に直立して歯が生えていなければなりません。その状態に整えられるよう、診査・診断を十分に行い、状態を把握したうえで治療を提案するよう心がけています。
噛み合わせの善し悪しを自覚する方法はありますか?
歯並びが悪いと骨格がゆがんでしまうこともあり、鏡で正面から顔を見ると、顔の下の方が左右にずれているか確認するのも一つの方法です。また、横顔を確認した時に、下唇が上唇より前に出ていると受け口の可能性が考えられ、その逆は出っ歯の可能性が考えられます。また、上下もしくはどちらかの唇が飛び出しているという場合も、歯並びが悪いことが起因している可能性があります。また、顎の大きさより歯が大きい場合、無理に歯を並べていると、上下の唇が突出してくることがあります。さらに歳をとってくると、骨から歯が押し出されてくるので将来歯周病をおこし、歯がぐらついてきます。
歯並びが悪い人に対してはどのように治療していきますか?
当院では基本的にブラケットという装置とワイヤーを用いた矯正治療を提供しています。さらに、装置が目立つことに抵抗を覚える方向けに、人から見えにくい歯の裏側(舌側)に装置を付ける舌側矯正にも対応しております。
また、歯周病が原因で歯並びが悪化している場合には、治療をしながら少しずつ歯の向きを調整していくことも可能です。歯並びが悪いことで入れ歯が入らない方には、矯正をして安定しやすい状態に整えてから入れ歯の治療を行います。
しかし、必ずしも矯正治療を提案するとは限りません。場合によっては、歯を少し削るなどの処置をして噛める状態に整えていくこともあります。そのため、できるだけ治療の負担を少なくできるよう、最初の診査・診断に注力しています。